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【戦う経営者インタビュー総集編】元アスリートのインタビュアーが50人の経営者に聞いて見えた「倒れても立ち上がる人」の共通点

9月23日
読了時間: 7分

「戦う経営者図鑑」は、元アスリートがインタビュアーとなって経営者に話を聞くメディアです。元プロボクサーの長野憲次、元フィールドホッケー選手の中村航司、元ボクシング世界王者の石田順裕と多田悦子、元日本王者の久田哲也。競技は違っても、全員が勝ち負けの世界で生きてきた人間です。


これまでに話を伺った経営者は約50人。業種も規模も地域もばらばらです。石垣島の飲食店、北海道の工務店、創業110年の老舗、上場企業、IPOを目前にした会社。


インタビュアーたちがアスリートとして確かめてきたのは、いつも同じことでした。「この人は、倒れたときにどうやって立ち上がったのか」。今回は、これまでの記事を読み返しながら、そこで見えた共通点をまとめました。



ダウンしたことのない経営者は、一人もいなかった

まず驚いたのは、順風満帆な人が一人もいなかったことです。


信じていた友人に裏切られ、4900万円の負債を背負った人(株式会社Fit Founder 八賀晋太朗さん)。3000万円を溶かして夜逃げした過去を持つ12店舗のオーナー(株式会社ウィルビー 真瀬浩彰さん)。先代社長の急逝で、ある日突然トップに立った人(株式会社D&I 小林鉄郎さん)。


ボクシングでは、ダウンは負けではありません。負けが決まるのは、10カウントまでに立ち上がれなかったときです。経営者の皆さんの話を聞いていると、ビジネスも同じだと感じます。違うのは、リングと違ってカウントを数えてくれるレフェリーがいないこと。いつ立つかも、自分で決めるしかありません。



共通点1:カウントの間に、自分を外から見ている

ダウンしたボクサーは、すぐには立ちません。膝をついたまま、カウントを聞きながら呼吸を整え、自分がどれだけ効いているかを確かめます。


ハンワホームズ株式会社の鶴厚志さんは、誰にも見せないノートに感情を吐き出し、数日後に読み返して自分を俯瞰するそうです。有限会社丁子屋の14代目・柴山さんは、「できない自分」を認めたところから、老舗が「チーム」に変わったと話してくれました。


強い人ほど、倒れた直後に無理に立とうとしない。一度、自分を外から見る時間を取っている。これはリングの上とまったく同じでした。



共通点2:セコンドがいる

ボクサーは一人で戦っているように見えますが、ラウンドの合間にはコーナーでセコンドが待っています。声をかけ、傷を手当てし、次のラウンドに送り出してくれる存在です。チーム競技でいえば、ベンチやスタッフがそれにあたります。


株式会社ZEROの𠮷川浩司さんが独立を決めたとき、背中を押したのは前職の社長の「やってみろ」という一言でした。Care Earth株式会社の中村佳史さんは、数々の挫折の末に「関わる全ての人を絶対に裏切らない」という信念にたどり着いています。


立ち上がった経営者の話には、必ずと言っていいほどセコンドが登場します。そして今度は、自分が社員や仲間のセコンドになろうとしている。その循環が、組織の強さになっていると感じました。



共通点3:地味な基礎練習をやめない

試合に勝つアスリートは、誰も見ていないところで走り込みや基礎練習を繰り返しています。


石垣島の株式会社てっぺん・東風平和明さんは、今も毎日のように走り込んでいます。小松屋食品株式会社の柳生剛さんは「マラソン社長」と呼ばれています。𠮷川さんは「一つのことを続けること」が一番難しく、一番大切だと言い切りました。


派手な戦略よりも、毎日の地味な積み重ね。話を聞いてきた経営者の多くが、同じところに戻ってきます。



アスリートと経営者は、同じフィールドに立っている

アスリートがインタビューをする理由は、もう一つあります。編集長の長野自身、24歳でボクサーを引退し、セカンドキャリアで葛藤した経験を持っています。


株式会社A.B.Unitedの中田仁之さんによれば、引退後に就職したアスリートの約60%が1年以内に離職するそうです。一方で、K-1のリングから喜界島の農業経営に転じた株式会社ファームテック喜界の岩下雅大さんのように、戦う場所を変えて挑戦を続ける人もいます。


アスリートが経営者に話を聞くと、競技の言葉がそのままビジネスの言葉になる瞬間があります。「戦う経営者図鑑」は、その瞬間を記録するメディアでありたいと考えています。



アスリートの目で読む

インタビュー記事の一部には、最後に「アスリートの目で読む」というコーナーを設けています。経営者の判断や会社の仕組みを、スポーツの世界にたとえて読み解くコーナーです。たとえば、こんな読み方をしています。


今後のインタビューでも、腑に落ちるたとえが見つかった記事に加えていきます。


取材を自社サイトでご紹介いただいた企業様

インタビュー記事を自社のサイトでご紹介いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。



2027年5月、戦う経営者図鑑アワードへ

2027年5月、大阪市中央公会堂で「戦う経営者図鑑アワード2027」を開催します。規模や売上ではなく、経営者のストーリーと思いに光を当てるアワードです。これまで記事に登場してくださった皆さんの「立ち上がった物語」を、今度はリアルの場で届けたいと考えています。


これからも、アスリートの目で、戦う経営者の姿を記録していきます。



戦う経営者図鑑のインタビュアー

「戦う経営者図鑑」のインタビューは、次の元アスリートが担当しています。


長野 憲次(ながの けんじ)|元プロボクサー

株式会社アスリート式 代表取締役。「戦う経営者図鑑」編集長・公式インタビュアー。


中村 航司(なかむら こうじ)|元フィールドホッケー選手

一般社団法人日本スポーツコミュニティ協会(縁TRANCE)代表理事。ドイツ・ブンデスリーガ所属、元U18日本代表。「戦う経営者図鑑」公式インタビュアー。


石田 順裕(いしだ のぶひろ)|元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者


多田 悦子(ただ えつこ)|元ボクシング世界3団体王者

株式会社アスリート式 取締役。


久田 哲也(ひさだ てつや)|元日本ライトフライ級王者


中村航司が担当したインタビュー


元王者たちが担当した対談

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