「店舗運営はチームスポーツだ」変革期のサンマルクカフェ社長が語る、組織論と求める人物像
- nagano
- 1月17日
- 読了時間: 6分

はじめに
「サンマルクカフェ」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 一息つける場所、チョコクロの美味しいお店。
そんな全国チェーンを率いるトップが、実は「元剣道家」であり、意外なほど気さくで、熱い「チーム論」を持っていることをご存知でしょうか。
今回、私・元プロボクサー長野憲次が対談させていただいたのは、株式会社サンマルクカフェの小山典孝社長。
私がアスリートのキャリア支援を行っていることから実現したこの対談ですが、お話を伺う中で見えてきたのは、**「サンマルクカフェでの仕事は、スポーツと似ている」**という意外な共通点と、小山社長の温かいリーダーシップでした。
これからのサンマルクカフェが目指す未来、そして小山社長が語る「仕事の醍醐味」について、たっぷりと語っていただきました。
剣道で培った「心技体」と経営の共通点
長野: 本日はありがとうございます。実は私、サンマルクカフェさんのヘビーユーザーでして(笑)。尼崎や梅田のお店によく通わせていただいています。
小山さん: それはありがとうございます(笑)。
長野: 小山社長ご自身もスポーツのご経験がおありなのでしょうか? 経営者の方とお話しすると、スポーツ経験者が多い印象がありまして。
小山さん: 私は幼少期から剣道をやっていました。親に勧められたのがきっかけですが、初段を取るまでは辞めないと決めて、中学時代まで打ち込みました。
長野: 剣道ですか! やはり武道の経験は、今の経営にも通じていますか?
小山さん: そうですね。「打たれ強さ」はあるかもしれません(笑)。 経営者の仲間にトライアスロンや囲碁・将棋をやる人が多いのも、どこか「心技体」や「定石・戦術」といった部分がビジネスとリンクするからでしょうね。
経営者が語る「ビジネスの厳しさ」と「プロの視点」
長野: 私は今、引退したアスリートの就職支援をしています。彼らは一つのことに打ち込む集中力は素晴らしいのですが、引退後のセカンドキャリアで苦労するケースも多いんです。 よくあるのが、知識がないまま飲食店を開業して失敗してしまうパターンで……。
小山さん: ああ、それは多いですね。アスリートの方に限らずですが、「美味しいお店を知っていること」と、「実際に仕入れて利益を出して売る仕組みを知っていること」は全く別物ですから。
参入障壁が低く見えるのかもしれませんが、調理だけでなく、生鮮食品の循環や経営管理など、見えない部分のハードルは高いんですよ。
長野: まさにおっしゃる通りです。安易な参入ではなく、しっかりとビジネスの仕組みを学ぶことの重要性を感じます。
サンマルクで働く魅力は「チームスポーツ」ごっこではない“連携”
長野: そんな厳しい飲食業界ですが、サンマルクカフェさんの現場で働くことの魅力、あるいは「面白さ」とはどんなところにあるのでしょうか?
小山さん: 実は、うちの店舗運営は**「団体競技のスポーツ」**と非常によく似ているんです。
例えば、サッカーやバスケットボールをイメージしてください。「ディフェンスが前に上がったら、オフェンスが下がってカバーする」といった連携が当たり前ですよね。
長野: はい、全体のバランスを見て動きます。
小山さん: お店も同じなんです。一人のスタッフが複数のポジションをこなせるように教育するのですが(多能工化)、ピークタイムに「今日は人が少ないから無理」と諦めるのではなく、**「今、誰がどこを埋めればチーム(店)が回るか」**を瞬時に判断して動く。
自分の持ち場を守りつつ、常に俯瞰(ふかん)して全体を見る。いわば「お店というコート」の中で、仲間と阿吽の呼吸で連携する面白さがあるんです。
長野: なるほど! 「自分はこれしかやりません」ではなく、チームのために動ける人が輝く職場なんですね。
小山さん: そうです。マニュアル通りに動くだけでなく、状況に合わせて「あ、今あっちが忙しそうだな」と感じ取って動く。そういうチームワークがカチッとはまった時の爽快感は、スポーツの試合運びと通じるものがあると思いますよ。
小山社長が求めるのは「AIにはできない、人の温かみ」
長野: チームプレイができるかどうか、というのは採用でも重視されているポイントですか?
小山さん: 非常に重視しています。特に**「コミュニケーションの質」**ですね。
最近はデジタルネイティブな世代が増えて、対面でのコミュニケーションに苦手意識を持つ子もいます。チャットなら話せるけど、目を見て話すのは苦手、とか。
長野: 確かに、便利になった反面、リアルな対話が減っている気はします。
小山さん: でも、店舗はお客様、特に我々のメイン層である40代〜50代の方々との対話の場でもあります。
AIが進化しても、最終的に「この人と働きたいか」「この店に来たいか」を決めるのは、人の温度感なんです。 分からないことは素直に「分かりません」と聞く姿勢や、挨拶ができること。そういった基本的な「人間力」がある方と一緒に働きたいですね。
【番外編】社長の意外な素顔〜愛犬家としての一面〜
長野: 小山社長とお話ししていると、非常にロジカルでありながら、人への温かい眼差しを感じます。 実は動物がお好きで、ふれあいコーナーなどにも行かれることがあると伺ったのですが?
小山さん: ええ、行きますよ(笑)。今は犬を飼っています。タイニープードルなんですが、可愛くて仕方ないですね。 長野さんも動物がお好きなんですよね?
長野: はい、動物は大好きです。しかし小山社長のような厳格な経営者の方が、ワンちゃんの前ではデレデレになっている姿を想像すると、なんだか親近感が湧きます(笑)。
小山さん: 旅行にも連れて行くくらいですからね。仕事の厳しさはありますが、そういう癒やしの時間も大切にしています。
サンマルクカフェは今、進化の途中にある
長野: 最後に、今後のサンマルクカフェの展望をお聞かせください。
小山さん: 今、私たちは大きな変革期にいます。 これまではビジネスパーソンが休憩に使われるイメージが強かったかもしれませんが、これからは食事メニューを充実させたり、内装を明るくリニューアルしたりと、女性や若い方にももっと楽しんでいただける店舗づくりを進めています。
長野: 尼崎のお店も内装が変わってきていますよね。
小山さん: そうなんです。これから3年ほどかけて、既存のイメージを良い意味で裏切るような、新しいサンマルクカフェを作っていきます。 変化を恐れず、この新しい「チーム作り」に参加してくれる仲間を、心から待っています。
長野: 「チーム・サンマルクカフェ」の一員として働くことのワクワク感が伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました!
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【編集後記】
「店舗運営はチームスポーツ」。
元プロボクサーとして、個人競技の孤独さとジムワークの連帯感の両方を知る私にとって、小山社長のこの言葉は非常に響きました。
単なるアルバイトや就職先としてではなく、**「仲間と連携して一つの空間を作り上げる」**という体験は、何事にも代えがたい財産になるはずです。
変革期を迎えているサンマルクカフェ。小山社長という温かくも芯のあるリーダーのもとで働くことは、若い世代にとっても、セカンドキャリアを考えるアスリートにとっても、大きな成長の機会になると確信しました。
文:長野憲次



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